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nikki

6月のある晴れた土曜の午前中に

Gatsby, Dropbox Paper, スターバックス1 min read

nikkiというWebサイトを作った

突然だが、作った。
前々から、活字表現欲求を満たすためだけに書かれた日記やエッセイっぽいものを、書いて公開しておけるような場所はほしいと思っていたものの、なんとなく面倒臭がって何もやらないでいたが、 ようやく重い腰を上げて、サイトを構築することにした。

サイトの構築にはGatsbyを使った。
今までにも何度かGatsbyを使ってサイトを構築した経験があるし、WordPressのようにサイトのテンプレートみたいなのが無数にあって、 自分の望むものがあれば、テンプレートを元にしてあまり時間を書けずにサイトを構築することができるからだ。
また、GatsbyはReact製ということもあり、カスタマイズしたくなったときにも普段から触っているReactなら負担も少ないだろうという気持ちもあった。

もし使いたいテンプレートが見つからなければ、最悪テンプレートを自作すればよいだろう、と考えながらGatsbyのtemplateページ的なところを見ていたら、 作りたいデザインはすぐに見つかった。
すぐにテンプレートに関するドキュメントを読んで、サイトの土台を構築し、いまこの文章を書くに至っている。

まったくもって素晴らしい世界だと思う。
誰かの需要にマッチするようなものがインターネットのどこかには存在していて、Googleの検索窓にそれっぽい言葉を打ち込めば、すぐにマッチングが可能な世の中だ。

もしかしたら自分が理想とするアレヤコレヤもGoogleの検索窓に打ち込むことで、 実は地球の裏側の方でそれを提供している人間がいて、自身の人生における最高のマッチングを達成できるのではないか?
そんな妄想が時折頭をよぎるが、仮にそういう世界がすでに実現していて、そんな世界に順応してしまったら、生きる意味とは?  という根本的な問いに苦しめられるのではないか? ということを考えたりする。

話を戻す。

そんなわけで nikki という名前のサイトを作った。
画面右上のお月さまのマークをクリックするとダークモードにもできるのでお試しください。
(その機能を作ったのは勿論、私ではない)

macOS版Dropbox Paper

よく晴れた、土曜日の午前中のこと。
なんとなくDropbox Paperを触っていたら、mac版のDropbox Paperがあったのでダウンロードした。 まだbeta版らしいが、少し触ってみたところ、第一印象としては悪くない。

macOS版Dropbox

Dropbox PaperのアプリはDropboxをインストールしていることが前提となっているため、人によっては抵抗を感じるかもしれない。
というか、自分も抵抗を感じた。
なぜDropboxアプリがインストールされていなければ、Paperアプリの方もインストールできないのだろうか?
当然ながらそのような疑問が頭をよぎる。
勿論そうなる必然性はあるのかもしれないが、Paperをインストールしようとしたら、いきなり上のようなダイアログが表示されたので、ユーザとしては当然のように納得がいかない。
Dropbox自体は気に入っているツールだし、使用を止める意志は今のところないが、ちょっと悶々とした気持ちでアプリ自体はインストールした。

いや、もう考えるのはよそう。
その日は前日までの鬱屈とした天気が嘘のように朝からよく晴れた、気持ちのいい6月の午前中だったのだ。
窓辺で鳥が歌い、窓から見える公園では子どもたちが何かを叫びながら駆け回っている。これ以上の平和で気持ちの良い午前中、というのはなかなかないだろう。

ところで自分はDropbox Paperをろくに触っていなかった。
markdownで簡単なドキュメントをいくつか作成するとか(作成してすぐに忘れる)、妻と幾つかのドキュメントを共有しているぐらいで、あまり凝った使い方はしていない。そもそも凝った使い方をしたいという欲求がない。
思いついたときに簡単に開けて文章が書ければ問題ない。markdown記法をサポートしていれば他に言うことはない。 最近世話を焼きすぎるサービスが増えていると感じている。

先日、Dropbox Paperの競合にあたる、とあるアプリで簡単な箇条書きリストを作っていたとき、リストをネストさせることは簡単にできるのに、 そのリストを一段戻して書き続けるということがどうしてもできなくなって、嫌になってしまった。
仕事上必要なドキュメントだったので、なんとか頑張ってそれっぽくしたものの、文章を書く気が失せるような一連の流れに少し嫌気が差した。
そのサービス自体は基本的に便利だし、ビジュアルもおしゃれで、世の新しい物好きな人々の大半はそのツールを使っているようなイメージだ。
もしかしたら数週間後には改善される類の挙動だったかもしれない。
フィードバックを送っておかなったことを今更ながら悔やんだ。今もまだ再現するようだったらフィードバックを送ってみようとこれを書いていて思った。

macにインストールしたDropbox Paperの設定をダークモードにしてとりあえずアプリを閉じる。

Ventiサイズのカフェラテ

話は変わるが、その日は久しぶりに街へ出た。スターバックスに向かうためだ。 誕生日プレゼントで頂いたスターバックスギフトの期限が迫っていたので、たまには外で沢山の人を眺めながらventiサイズのコーヒーでも飲もうと考えた。

自分は用がないと本当に外に出ない人間だということに最近気づいた。
コロナで自粛ムードになる前から、私の会社はリモートワークを許容してくれる会社だったので、子供が生まれるのを機にフルリモートに切り替えた。
そうなると、本当に外に出ない。週末のランニングか友人と会うときぐらいだ。
久しぶりに外に出ると、空が思いの外青いということに気づく。
頬を撫でる風に夏の香りを感じる。季節は移ろっていっているのだな、という当たり前のことに新鮮味を感じる。

玄関から外に出ただけでそのような感じだったので、久しぶりに街へ出て、沢山の人が街を歩いている光景は、当然自分でも予想していた以上に新鮮に目に映った。
こんなに沢山の人が思い思いに街を歩いているのを見るのはいつぶりだろうか?
街を歩く人はそれぞれの夏の装いで、それぞれの目的地へと忙しなく足を運んでいた。
聞き覚えのある駅の構内アナウンスや、電車の騒音、雑踏と呼ばれるようなノイズが街を薄い膜のように包んでいる。
そんな薄い膜に包まれて街を歩いていると、何となく感じる居心地の悪さのようなものが妙に懐かしかった。

街を歩いてすぐに気づいたのだが、街のあらゆるものがコロナ以後の装いになっていた。
人が近距離ですれ違うのを制限するために、店の通路などは一方通行になっているところが多かった。
モール内に設置されているベンチなども一部利用禁止となっており、それはベンチに座った人間同士の距離を開けるために考えられた策のようだった。
私はそんな光景をぼんやりと眺めながらスターバックスに向かった。
スターバックスの店内も、1/3~半分ほどの席が使用禁止となっていて、これも密を避けるための策と思われる。

スターバックスギフトとしてドリンクギフトとフードギフトをそれぞれ頂いていた。
ドリンクの方は700円分のものまで引き換えることが可能だった。
私はスタバのドリンクなんて、ちょっとしたものを頼めばすぐに700円ぐらい行ってしまうものだと思っていた。

実際オフィスに通っていた頃は、時折近所のスタバで限定メニューを頼んでは会社のSlackに、Instagramでよく見られるような絵文字を多用した キラキラした投稿とともに、ドリンクの写真を上げるような遊びをしていた。
そんなネタのために限定ドリンクを頼んでいたが、どれも値段は500円以上しており、ドリンクにかける値段としてこれは適正なのかといつも考えていた。

スターバックスのカウンターでしばらく考えた後、結局頼んだ飲み物はアイスカフェラテのVentiだった。値段はおよそ500円。
貧乏性の自分としては残りの200円を諦めることに対して、少しばかり悔しい気持ちになった。
できることなら700円を有効に使いたいので、おすすめのオプションはあるかと担当してくれたお姉さんに聞いてみたものの、提案されたオプション内容はどれもカフェラテを甘くさせるようなものだった。
その時の私は甘いものを欲してはいなかったので、提案してくれたお姉さんには悪いが、結局何もオプションは付けずに注文した。
物事というのはうまく行かないときもある。
それでもVentiサイズカフェラテはキリッと冷えていて、とてもうまかった。
こう書くと変だが、のどごしもとても良くエスプレッソの苦味とそれを包むミルクの滑らかさが喉に心地よかった。

スターバックスを出て、再び空の下に出る。
吹き抜ける風は気持ち良いが、日差しを浴びるとすぐに汗ばむ。
もう本格的な夏はすぐそこまで来ているのだ。